放課後、図書館に行ってみる。 芥川龍之介の本のコーナーを探す。 うーん... 『羅生門』やら『鼻』やら、いろいろありすぎて。 どれがいいかなんて分からない。 しばらく本棚の前で、本とにらめっこしていると、声を掛けられた。 「すいませーん!本取ってもいいですか...?」 なので避けると。 駅で会った子だった。