そう思っていると、男の子は「ごめんごめん。」と言って、私の顔を見た。 「申し遅れました。僕の名前は林葵(はやしあおい)。貴女は?」 今度は丁寧な口調で話しかけてきた。 「私の名前は、澤田花音。宮の丘高校の2年生。林くんは何年生なの?」 私がそう言うと、一瞬寂しそうな目をした。 「一応1年生。」