「隣のクラスのたけちゃんがみーちゃんのこと好きなんだって」


初めて見つけたみーちゃんの王子。


そいつはかっこよくて、すごくサッカーがうまい奴だった。


みーちゃんは戸惑いながらもはにかんだ。


僕は少し淋しかったけど、満足だった。


結局小学四年生なんて恋愛が分からない。


みーちゃんもたけちゃんもいつのまにかただの友達になっていた。