「あたし、バレンタインチョコ朔くんに渡す!」 「あたしも渡す!朔くんカッコよすぎだよね!」 それを聞いてあたしは、彼女たちを二度見してしまった。 朔に渡すんだ。 そうか、もうこんな時期だもんね。 バレンタインまで後1週間だ。 朔がこっちに来る。 足、引きずってる。 まさか、捻ったのかな? 「楪、あたしちょっと保健室に行ってくる」 そう言ってあたしは走り出した。 「え、あ、ちょっと心愛!?」 「朔に保健室に来るように言ってて」 そう残して、保健室へと向かった。