「心愛、大好きだ」





あたしたちは、軽く、触れるだけのキスをした。





朔は、今まで甘い嘘をついてきた。







あたしはこれからも、このオオカミ少年の甘い嘘に振り回されることだろう。









「……明日、俺ん家来て」




「え?」




「一緒にケーキ作ろ?」




「う、うん」






この、オオカミ少年の全てに魅了されて。





END