その手紙は、朔からだった。





__________________

ウソついてごめん、心愛。

逆チョコなんだけど、俺の気持ちだから。


__________________




その手紙を見て、あたしは立ち上がり玄関に向かう。




あたしには、内容が分かった。





走り書きのような字。





あたし、自惚れちゃうよ。




「心愛!これ、持って行きなさい」




お母さんがあたしに何かを渡す。





昨日、渡せなかった朔へのチョコだった。





「お母さん、ありがとっ!」