「ありがとう」 「うん、今度話そうね!じゃ、バイバイ!」 「また明日!」 広田くんとバイバイし、あたしは廊下を歩いていた。 嬉しくて、スキップでもしそうな勢いだった。 ……あの場面を見るまでは。 「あ、朔……と楪」 2人で笑い合いながらこっちに歩いてくる。 あたしには気づいてない。 笑い合っているってことは、お互い成功したんだね。 今行けば、必ず顔を合わせる。 でも、帰るためには仕方が無い。 あたしは、泣きたくなる衝動に駆られながらも、こらえて歩き出した。