最後の一言は、消え入りそうだった。 こんな言い方、好きって言ってるようなもんだよ! 「だから、あげないのっ!」 楪に釘を刺す。 あたしは、ふと思い出した。 「あのさ……朔が引っ越すの知ってる?」 あたしがそう言うと、少しの沈黙の後こう言った。 「知ってる」 その言葉に、あたしは驚いた。 あたしより先に、楪に教えてたのかな? これじゃあ、朔は楪が好きだって言ってるみたいじゃん。 心の中でそう思って、勝手にヘコんでしまう。 「2月に入ってすぐだったかな、多分」 そんなに早く聞いてたんだ。