……。


「うん…」


俺はただそう答えるしかなかった。


母さんが、慌てたように俺を見る。


「ゴメンね、こんな話して。

葉月が頑張ってるの、ちゃんと分かるから。」


うん…


「弟の夢を見て思い出しただけなの。

ほら、昨日が命日だから…」


そっか、おじさんの命日は昨日だった。


俺が産まれる前には亡くなったって

ばぁちゃんから聞いたことがある。


「おじさんって二十代前半のときに

亡くなったんだよね…」