星空の七日間

怖い話の聞きすぎだろ、陽一…


「お祓いしてもらおーぜ、葉月!」


「…落ち着けよ。

俺、呪われるようなことしてねーし。」



優しく微笑む星のことを思い出す。


あの顔で、呪われると言われてもねぇ…


「呪い殺されるなよ、葉月。」


「…不謹慎な奴だな。」


「とにかく、俺は帰る!」


陽一はさっさと荷物をまとめ始めた。


「あと、これ!

ちょっと早めだけど。じゃあ!」



帰り際、陽一がポテチを渡してきた。


手を振って走っていく姿は、

すぐに見えなくなった。