陽一はギリギリ遅刻せずにすんで、

今日も学校生活がスタートする。



学校は好きだ。



授業は別だけど、家にいるよりは楽しい。


窓際の席の俺は、退屈な時は外を見ている。


特に何もないけど。



_…ん?


あれ?なんかいる。


白くて、小さくて…あれは、もしかして



…犬?



突然チャイムがなり響いて、

俺は慌てて時計を見た。


始まったばかりのはずの授業は終わっていた。



そして、犬の姿も消えていた。