「毎日寝坊する夢をみたら、

学校に走って来なくてもすみそうだな。」


「やだよ、そんなの。あの夢、妙にリアルで

すっげぇ怖かったんだから。

てっきり現実だと思った。」


夢か現実か分からないことってあるか、普通。


「ところでさ、今日の時間割に

英語ってあったっけ?」


「最初にあるけど?」


「マジ?!教科書借りてこないと!」



忘れ物常習犯は急いで教室にかけこむと、

隣のクラスへと走って行く。


別に今借りに行かなくても間に合うのに。


人気者の陽一のことだから、

きっとすぐには帰ってこれないと思うけど…



遅刻する気か、あいつ?