「じゃあ、聞いてくれよ。」


葉月は相変わらず自分のペースで

一言こう言った。


「夢が、現実になった。」



……はぁ?


「いいじゃん。夢が叶ったんだったら。」


「あ、そっちじゃなくて…」


寝てる時に見る夢だよ、と葉月が捕捉する。


「正夢ってこと?」


俺の言葉に葉月は首をひねった。


「昨日、雨が降っていただろ?」


「雨?」