雨があがった夜空の下、

星は裸足で楽しそうに芝生の上を歩いていた。


にこにこと笑いながら、

時々くるりと回ったりして。


綺麗な声で、歌いながら。


俺は、星の声を聞いたことがなかったから、

とにかくすごく驚いていた。


星の口から紡ぎ出される旋律は

聴いたことがなかったけど、

とても美しいと思った。


濡れた庭で歌う姿は神秘的で、

月光に照らされた天使のようだった。



本当に綺麗だった。