『月に、会いたかったから』


月…?


白い人が、今度は俺を指さした。


「俺が、月…?」


確かに月って字は入っているけど、

俺の名前は、葉月なんだけどな…


「君は、誰?」


ガラスに書かれた文字を見て、

俺は首をひねった。


「星?」


白い人がうなずく。



俺が月で、この人が星?