大きな、澄んだ目。


子犬と子猫と同じ瞳が、

俺をまっすぐ見上げた。


色素の薄い髪の毛を風になびかせて。


あまりに中性的な顔に微笑みを浮かべて。



俺は固まったまま、動けない。



白い人は結露した窓ガラスに、

細い指を滑らせた。


『今日も、きた。』


今日も…


「あの犬と猫は…」


白い人が、自分を指さす。