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早朝。



そこは、学校の近くにあるひとけのない公園。


俺はその中のベンチに座っている。


草むらのかげから、白いものが近づいてくる。


それは子犬。



子犬はまっすぐ俺のところに来ると、

隣にちょこんっと座った。



首輪はついていない。



だけど、美しい毛並みが、

ただの野良犬ではないことを示していた。