歌にのせて…

小さい頃私、由朝梓音は歌手に憧れてあた。





「ねぇ、ママ?いつか、私もこんな風になれるかな?」



「そうね。あなたなら絶対になれるわよ!ママ応援してあげる。」



「ほんとに!?私、ママのために頑張る!!」




でも一緒に夢を語った母はもうこの世にはいない。


母が亡くなった日、私は涙が出なかった。


父と姉は涙を流さない私を軽蔑した眼差しで見ていた。


「どうして、あんたはいつもそうなの?!」



「俺らの子供だとは思えない。」



何それ…。
どうしてそんな事言えるの…?


私だって、私だって…!


そう叫びたかったけど出来なかった。


母を殺したのは私だから…。