「梨加にも次はないとか言われて…大沢さんも私に失望したかと思ったんだけど」 「ど?」 「いつも完璧な私が失敗するんだって知って、安心したって、頭撫でられた」 いつもより近くにいた大沢さんを思い出し、顔が赤くなるのがわかる。 「ほー」 菜々子は頬杖をついてニヤニヤしながら言う。