「俺が持ってくよ。重いだろ?」


大沢さんは腕を伸ばしてケースを持とうとする。


「大丈夫ですよ。こんな事で音を上げてたら仕事は務まりません」


私はそう言い放つと大沢さんを振り切るように厨房から出た。