「うわー、きったねえ!」 ゴミをかけた張本人は 満面の笑みで走り去って行く。 周りの人は見て見ぬ振りをするか クスクスと笑っているだけ。 そんなのもう慣れた。 あたしは頭や肩にかかったゴミを 手で払ってから靴を履き替え 職員室に向かう。 今日は転校生が来るらしい。 あたしは学級委員だから担任と一緒に 教室に行かなくちゃいけない。 迷惑極まりない話だ。