佐久間くん



久しぶりに走ったせいで
左足が痛い

階段に腰をかける

すると大和が隣に座り

「おはなし、しよっ」

なんて、可愛い笑顔で言う



俺は昔バスケをしていたことを
話した

試合に行く途中で
トラックにひかれそうになった
少年を助けて

急ブレーキをかけた
トラックに積んでいたものが

俺の左足に落ちたこと

しばらくは歩けなくて
毎日泣いていたこと

そんなときも、きさらがいてくれたなぁ
なんて思い出す

大和は泣いていた

「な、なんで泣いてんの
なんか言った?ごめん」


「なんで謝るのよぉ
誠何も悪くないよぉ」

どうしようもなく愛おしくなって
抱きしめる