「誠、よかったの?あの子」

「あぁ、いいんだ。
そろそろ離れないとだし」


きさらの気持ちには気づいてる
それでも、一番辛いとき嬉しい時
そばにいてくれた

きさらを突き放すことができない。

「きさらは、幼なじみなんだ。
お前と会った病院
あれ、きさらのオヤジの病院だぜ」

すごいだろ?と、俺のものでもないのに
得意げに話す


「すごーーい。
誠はきさらさんのこと
好きだねー。笑」

「え?そりゃ好きだよ
幼なじみだし。
姉ちゃんみたいな?」


「俺は恋したことないんだよね」

突然話し出しても
武井はちゃんと返してくれる


「えー?もったいない、」


と、武井が笑う


「なんで?」

俺が問うと武井は

「え、そりゃ
かっこいいし、話すと意外と
優しいしー、おもしろいしー

かっこいい!
喋る前はさ、もっと怖い人だと思ってたよー
病院でもつめたかったしぃ」


なんて、顔を赤くして
しゃべり出す


「んっ。」


武井が喋ってる途中で
俺は口を塞いだ


「なんか、武井見てたら止めらんなかったや
ごめん、好きかも。」


「ふぇ、」



あぁ、好きだって気付くと

可愛く見えるナニコレ