放課後、病院で佐久間くんと
女の子がいた

わたしは、つい佐久間くんに
話しかけてしまった

というより、つぶやきが大きかった


佐久間くんの横には
女の子がいて

一瞬だが、私を睨んだように思えた

そして、誠の部分と知らないの?を
強調したようだった。

私は急いで

「ごめんねっ、あまりにも可愛い子を
連れてるし、佐久間くんにそっくりだし
ひとりごとだったの!声大きいよね、
ごめんね」


と、長々と早口で言ってしまった

すると、ふふっ
って可愛い笑い声が聞こえた


「誠、可愛いだって。
私嬉しいな〜」

「早く飯行こうぜ」


と、佐久間くんが言った
あぁ、今からご飯行くのか

「大和さんもどうですか?」

なんて、可愛い笑顔で言ってくる

行けるわけ無いじゃん


「ねぇ、誠いいよね?」



「きさら、困ってるからやめとけ
ほらいくぞ」


「ばいばいっ大和さん!」


彼女が手を振りながら
誠、待ってよぉって走っていく


困った顔というより驚いたのに…
あんな顔しなければ行けたんだろうか