大和さんが
「あの時間ならまだ他の組のやつらは、島も違うし動きはないとは思うけど、面倒な女どもが多いのがあの街だ。それに組のやつが動かなくてもその女が動く」
「は…春香さん…もうお店には行かないから大丈夫」
もうちっさい身体だけど、さらに身を小さくするしかない。
「そんな簡単な問題じゃない」
春香さんがもの凄く怒るから本当に困った。
「ちょっと待てよ」司が慌てて
私が店に行かないということに対して抗議をしていた。
私にとって、もうそれはどうでもいいことで、春香さん大和さんとは、お互いの家で会うことが出来るって思った。
だけど私が店に行かないと、司や隼たちは逢えないということを言っていて
他の場所や、ここのように家で会うのはもっと危険だとまくしたててた。
極道の人かどうかの前に、2人にもう会えないということは考えていなかった。
イヤな思いもたくさんしたけど、女の人たちの視線や、悪口がなければ楽しさもあったし、優しい人たちだとも思ってた。
だからずっと逢えないのはやっぱり淋しいかもしれない。
そこに自分の身の危険が関わると淋しさよりも身の安全が優先だけど…。
