【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀



「結衣ちゃんを怖がらせる必要がないだろ?」クスクスと大和さんが笑ってる。



「さっきは、結衣ちゃんも怖かったよ」なんて司も笑ってて



「あ…ごめんなさい。みんなに八つ当たりしたよね。すみません」



とんだとばっちりだったけど、それに大して八つ当たりした私もいけない。



あの女の人たちにするべきだったんだと思う。



怖くて出来ないけど…




「そういえばさ」



今度は春香さんが不思議そうな顔をして口を開いた。




「結衣と隼が出会った時って隼も1人でいたの?有り得なくない?隼が酒屋の前でビール飲むとか…しかも1人なんて絶対あり得なくない?」



「1人だったよね?横にも誰かいた?いないよね?」



「あぁ」



「有り得ないでしょ?」



「有り得ねぇな」



「ブッ…隼も初体験だったんだ」司が吹き出すと



照れくさそうに「俺の初体験の相手してくれたのは結衣だ」



そんな隼の言葉にみんなで大笑いした。