【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀



どのぐらい眠ってたんだろう。


目が覚めると一瞬どこだかわからなくて慌てた。



あぁ…と思い出したくもない出来事を思い出し、自分のいるであろう場所を思い出した。




起き上がりそっとドアを開けると広いリビングには


隼だけじゃなく、司も、大和さんも、そして春香さんの姿も見えた。



「春香さーん」


私は春香さんの姿が見えるとすぐにかけより抱きついた。



「結衣…大丈夫?あんたのその顔…まじぶっ飛ばしてやりたい」



その声で


「ねぇ…そんなにひどいことになってる?」



不安になって聞くと


「暫く鏡を見るのやめな」なんていうから落ち込む。



視界の中にぶつけた右側の頬が入るのだから



相当腫れているんだと思う…。



ほんとに鏡みたら落ち込むだろうな…。



「ほら冷やせ」




キッチンへ行った隼から氷の入ったビニール袋とタオルが手渡され


「ありがと」



春香さんの隣に座りそっと頬を冷やした。