全員、変な名前になって眠さの中うすら笑いだった。
「山ゴリ…そろそろ帰るわ。チェックして」
「いらねーよ」
「最近ずっと出してもらってるからいいよ」
「半ケツがそんな心配しなくていいよ。それよりケツちゃんと隠せ」
「ひどーい」
顔がにやけながらもごちそうさまとグルーッとみんなにお礼を言うとぞろぞろと見送りに来てくれた。
当然ながら今日言いたいのは
春巻きと山ごりなわけで
歩きながら何ども連呼してみんなで身体を震わせた。
フロアの席から「山ごり?」なんて声が聞こえたから
思わず声を出して笑ってしまった。
出口の前では
「ケツ出して乗るなよー」
なんてからかわれながら私はタクシーに乗り帰宅した。
