【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀



もう何杯目のお代りだろうと思う頃大和さんが来た。

「遅くなってごめん」

よし始めよう

みんなソファーに一度座りなおし配られるカードとにらめっこ


残念ながら手札があまりにもよくない。


私が負けたら 『半ケツどん』と改名で


隼さんは『はーぼう』


司さんは『つーちゃま』になった。



空気清浄機もスイッチオンで タバコの火を燻らせて


真剣ながらも3人は空気清浄機に煙を吐き出している。


その姿に春香さんと私の顔はにやける。

「ポン」言ったのは司さんで


余裕な笑みを浮かべている。



焦る私と隼さんだったけれど、結局勝ったのは大和さんで


残りの札の点数で負けたのは、春香さん。


「家でも春巻きって呼ばなきゃダメだからね」


「大和なんて喜んでいいそうでムカつく」


「よー春巻き!」


「春巻きなんて怖くねーぞ」


「もーー絶対イヤだーー」


「半ケツよりいいでしょ」


「あ…それはそうよね」


「さいあくーーー」



その後、何回もやって



一度は名前を取り戻した人もまた負けて元に戻り


明け方近い頃には、大和さんまで山ゴリになった。