【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀


繁華街で花を抱えて歩いていることについて聞かれ

いくつかお店の花の入れ替えがあることを話した。


怪訝そうな顔をした司さんと隼さんに「どこ?」って聞かれて

「AILESとかDIANAとか…TRUEも行ってるよ」

店の名前を聞いた途端2人とも眉間に皺を寄せるから

「お気に入りの女の人がいる店なの?」

二人の顔を交互に見ながら吹き出した。

私だって密かに憧れている人がいたとしたら…仕事で良く行くと聞いた時には変な事言われないが気になって仕方ないはず。


それが何だか可笑しかった。



「危ないとこには行ってないよな?」


「それは大丈夫。CLUBもあるけど、飲食店や普通のショップとかだし、花をかえたらすぐ戻るしね」


「奥の方は断れよ」


「あぁ…奥の方はないから大丈夫」


「はーたんもつーぴょんも繁華街で見かけるでしょ?繁華街で仕事してるの?」


「繁華街での仕事もある」


「営業とか集金とか?」


「まぁそんなもんだな」


「へー。はーたんは愛想よくしないと営業成績あがらないよ」


「愛想よくしなくて大丈夫なんだよ」


面白くなさそうに言うからそれ以上はやめておいた。