最初からいればいいのに、絶対に私の名前を呼びたかったんだと思うと
可笑しいやら悔しいやらで身体が震えた。
大和さんが私のビールを持って来てくれたが
「まだカウンターあけられないから待ってて」と言っていたので
久しぶりにみんな揃ったのでいろんな話をして大和さんを待った。
隼さんは、相変わらず私に顔を近づけ
「今日もいい匂いだ」
「もう…ほんと恥ずかしいからやめてよ」
「あれだよ、半ケツ、赤ちゃんがおっぱいの匂いに吸い寄せられるのと同じではーたんもお子ちゃまだから半ケツの匂いに吸い寄せられるのよ」
「半ケツの匂いってなんかどう」
「それ、変態っぽいよな」
司さんは、大笑いをはじめ
いつもは、クールな隼さんまで大笑いしていた。
こんなに笑っている隼さんを見たのは初めてだった。
「はーたんってそんな風に笑うんですね」
「俺も久しぶりに見た」
「あたしも久しぶりだ」
「だって半ケツの匂いだぜ」
そう言って本当に楽しそうに笑ってた。
