何かあったらしい繁華街の奥も、もう落ち着いたらしく春香さんからは、BRILLIAへ行く許可も出た。
すぐにリベンジだからねって笑ったけれど
繁華街の花の注文が突然増えだした。
CLUBだけではなく、インテリアショップや飲食店もある。
キャバクラにホストクラブまで注文が入り手分けをしているが、
私はあまり店に立つ時間がないほど外へ出ていた。
夕方には、キャストの人のバースデーらしくスタンドの花を届けたりすることも多い。
そんなわけで店に戻ると、足りないものの発注やら点検やら掃除やら
たまりまくった雑用が閉店時間になっても終わらなくなっていた。
店長がバイト入れるかと言いだすほど
急激に増えた仕事の対応に追われていた。
「ずっと続くとこは少ないんじゃない?」
「まぁ、何かのイベントとかの単発も重なってるからな」
スケジュール表とにらめっこしている店長を残して
私は店の裏から車へと乗り込んだ。
