【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀



残りの休日は、美容院へ行ったりしながらゆっくりと過ごし


久しぶりの出勤に朝はバタバタだった。



「おはようございます」


中にしまっていた鉢植えを店の外の広場に順番に並べていく。


これが結構大仕事。

店長と一美さんはショーケースの中へ届いた花を綺麗に並べていて
開店間際はバタバタと動きまわる。




鉢植えが並べ終わったので今度は大きなガラスの壁面を丁寧に拭く。


脚立を使わないと上の方まで届かない。


これもなかなかの重労働。今日は出勤のはずの勇人さんがお休みだから私が頑張って拭いている。その後には鉢植えの水やりが待っている。


リボンの補充も完了し今日の配達や花の入れ替えのスケジュールを点検していると「結衣ちゃん今日の夕方、繁華街のクラブの花頼める?」と店長が聞いてきた。


繁華街、大丈夫なのかな…と一瞬頭を過ったけれど
まだ繁華街が夜の街になる前の時間帯なので問題ないはずだ。



「大丈夫ですよ。でもあそこ勇人さんの担当でしょ?」


そう聞くと何だか気まずそうな顔をしながら


「社長の好みとあわないらしくてダメなら花屋替えるって言われて」


「えーーーっ」