「隼、結衣は匂いだけじゃなく甘かった?」
またからかうように春香さんが言うと
「むちゃくちゃ甘めぇ」なんていうから
赤面している私の横で
「食われちまったかぁ」なんていう司の言葉に
もっともっと赤面した。
「隼、結衣を幸せにしてよ。あんたはこの子がいるだけで幸せなんだから」
「わかってる」
答える隼の顔が優しくて
「結衣、そんな顔して見つめないでくれる?とられたみたいで淋しくなる」
「ここにもうるせーのがいたか」
「お前も大変だな」司が吹き出し
「司、お前も入ってるからな」
可笑しくて可笑しくて声を出して笑った。
