「ほらうるさいやつらはVIP行け」
大和さんに追いやられた。
視線は感じたけれど、隼がいてくれる。
だから、堂々と歩いて行った。
私と手を繋いでいるのは春香さん。
久しぶりのVIPROOMに入りソファーに座ると
「結衣…もう何か頭が混乱してる」
「いろいろありがとうね。今幸せだよ」
「結衣…。彼氏追い出せて良かったね」
「うん」
「彼氏だぁ?」
不機嫌なバリトンが聞こえてきてた。
「5年間同棲してたからね。今では彼に感謝してるよ」
「長かったね」
「結衣…お前…そんな話、一度も聞いてねーぞ」
「言ってないもん。じゃあ結婚やめる?」私が笑いながら言えば
「やめるわけねーだろ。もう俺の女だ。だがそいつはただじゃおかねー」
「探せるもんなら探してみて。由香里さんと佐和子さんは知ってるよ」
「はぁ?何だ?」
隼は1人怒ってて
私と春香さんは大笑いだ。
だけどあんまりにも可哀想だから
エアー彼氏の話をしてあげた。
「まじで殺意わいてた」なんていう隼の言葉に
司まで「俺も殺意わいて。」なんていうから
春香さんと涙を流して笑った。
隼が話しをするたびに、
「あんた本当に隼?中身は誰?」
なんて春香さんが笑い
無愛想な隼がなつかしーって涙を流して笑った。
司も、「隼じゃねーよ。奏だろ?」って吹き出して
「チッ」って舌打ちしたけど笑ってた。
