BRILLIAの前に車が停まり
「高野さん行ってきます」
声をかけて車を降りた。
「楽しんでいらしてください」
私は、すぐに隼に聞いてみた。
「今度は?ここで待ってるの?」
「あははは。家に戻るよ。近いから電話したら来るさ」
「良かった」
重厚なドアを今日は隼があけてくれて
中へ入ると
「結衣ちゃん!」哲弥が驚いた顔をしていた。
「お久しぶり」
隼と手を繋いで久しぶりに歩く長い通路。
広いフロアの入り口から見えているのは、春香さんと司の姿。
「春香さん」
私が声をかけると
「結衣!」驚いた春香さんの声。
「隼、大丈夫なの?」
「おい。無茶させるなよ」
大和さんも心配そうな声。
「AILESにお花活けてきたの。それから初デート」
「え?」
「ぁ…言っちゃった」
口を抑えて隼の方を見ると
「え?デートってあんた達付き合うことになったの?え?何?結衣、平気なの?」
矢継ぎ早の春香さんからの質問。
笑った隼が「付き合うんじゃねーよ。俺の嫁になる」
司も思い出し笑いをしながら
「夕べ結衣は、走って逃げたんだよな」
「結衣…大丈夫?考えなおした方がいいよ」
含み笑いの春香さんの言葉に
「春巻きは黙ってろ」なんて懐かしい名前。
「はーたん?嫁の名前が半ケツでいいのか?」
そんなことを言うものだから、みんなで声を出して大笑い。
