VIPROOMに入った順番にソファーに座る。
司さん、春香さん、わたし、隼さんという順番になり
くっついて座ることもなくのびのびと開放的だ。
乾杯をするために少し前に出ると隼さんが
「やっぱりいい匂いなんだよな」
そっと近づいてくる気配にボッと顔に火がついたような気がした。
ソファーに深く座りなおしてグラスを置くとパタパタと煽いで
顔の火照りをとろうとしているのにまたもスーッと顔を近づけてくるから
慌てて隼さんの顔を両手で押し返した。
「恥ずかしいからやめて」
「結衣のその気持ちよーくわかる」春香さんは、笑い過ぎて涙を浮かべ
「大和がいつもそんなだった」と指で涙をぬぐっている。
「結衣ちゃんの匂い?」
そう言って司さんが身を乗り出してきた。
本当に匂うのか、からかわれているのか確かめたかったので私も司さんの方へ近づいた。
「あぁほのかに香るね。いい匂いだ」言ってからペロッと首筋を舐められた。
「きゃーっ」首をすくめると
「甘い」なんていうから思いっきり睨みつけた。
「司、お前命がないと思え」春香さんは司さんの頭をバチンと叩いてくれたあと
おしぼりで私の首筋を綺麗にふいてくれた。
やっぱり司さんは要注意なんだと思う。
隼さんも注意だ。
