【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀



部屋へ戻るとフラワーショップに電話をした。


長く休んでいることを店長にお詫びしBRILLIAをやらせて欲しいとお願いした。


「あそこは結衣ちゃんの担当なんだから」

笑いながら言ってくれた店長にお礼を言った。


今日活けたい結バラについて聞いてみるとタイミングよく入ってきたようで


「高いバラをふんだんに使える結衣ちゃんは度胸がいい」って笑われた。



夕方からの予定は決まったがそれまで何もすることがない。


私が部屋を出ると隼も部屋を出たところみたいで顔を見合わせて笑った。


「こっち来るか?」


「うん」


隼の部屋に入り、冷蔵庫をあけて


缶コーヒーを2つ取り出した。


テーブルに置くと


「三浦がな」


「うん」


「結衣は、ホットでもアイスでもコーヒーはブラックなのになぜ缶コーヒーだけは、砂糖もミルクも入ったのが好きなんですかねって聞いてきた」


「あははは。そうなのよ。自分でも長年の疑問なの」


「三浦は、結衣付きに決まりだな」


「ん?」


「結衣がどこに行くにも、いつも三浦が一緒に行動するようになる」


どの組員さんもみんな優しくて大好きだけど、やっぱり私のスーパーマンは三浦さんだからその言葉はすごく嬉しい。



「ほんと?私は嬉しいけど三浦さん大変かもよ」


「喜んでやるさ。あいつは腕っぷしも強いし度胸もあるから安心だ」


「どうせならさ、執事の方がいいよね。お帰りなさいお嬢様とかさ」


「結衣…三浦にそれは無理だ。あはははは」


確かに、あの三浦さんを執事と呼ぶには無理がありすぎる。



「私の内線ボタンに三浦さんの名前がつく?」


「結衣、ずっと別の部屋のつもりか?」


「隼の電話わからないもの。じゃあもうひとつつけて」


「意味わかんねー。あははは」