【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀



「じゃあ あっちの端。ちょっと手をあげて」


端でスッと手があがる。


「堀井さん。桂剥きがすごく上手いんですよ。ほんとにもの凄く薄いんですよ。そうですよね渡辺さん」


「結衣さんのおっしゃる通り」


渡辺さんが楽しそうに笑った。



「待って… 悔しいわね」


「じゃあ この人」


「田口さん。だって田口さんと林さんで私たちは渡辺さんお墨付きの洗い場スペシャルトリオですよ。林さんは、え…っとあっ、田口さんの列の一番後ろの方」


「あははは。結衣さんのおっしゃる通り」



「ねぇ由香里がさしてみて」



「じゃあ そこの金髪のあえて、右。手をあげて」


名前のわかっている由香里さんも名前を言わない。


「金髪の方が篠崎さんで手先がすっごい器用なの。折り紙とか綺麗に折るんですよ」


「え?篠崎は折り紙とか折るの?」由香里さんが吹き出した。


「何となくです」恥ずかしそうにこたえ


「それで右が、佐々木さん。会うといつも飴くれるから私もお返しに飴あげて2種類楽しめるんですよね」


「佐々木、結衣ちゃんから私も御裾わけしてもらってるわよ」


由香里さんがクスクス笑い


「でも佐々木は、すぐにガリガリ噛んじゃうんだってね」


由香里さんは本当に楽しそうに笑った。