【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀



「夕べ毛布がなくて寒かったやつ、ざまぁみろだ。贔屓した罰だよ」


佐和子さんがケラケラと笑うと


「三浦でしょ?どうやら夢遊病みたいだねぇ。クリーニングに出しといてやるから新しいのもらいなさい」


由香里さんもケラケラと楽しそうに笑った。



三浦さんが 頭をかきながら


「すいやせん。ありがとうごぜぇやす」って言うからやっぱり私のスーパーマンだと思った。



走りまわっていたから毛布は暑かったんだけど、嬉しかった。



「昨日聞いてびっくりしたんだけど、この中で結衣ちゃんとまだ話したことない人はあと何人いる?手をあげて」


佐和子さんが聞いた。


そしたらひとつも手が挙がらなくて


佐和子さんはもちろん響さんも由香里さんも、それから隼までがびっくりしてた。私もびっくりだ。


「結衣ちゃん。わたし同じ質問されたくない」由香里さんが吹き出したから


「私は1日中家にいて、しょっちゅう迷ってるからです」って言ったら


せっかくセットした髪がぐちゃぐちゃになるぐらい撫でた。


でも由香里さんが話したことがない人なんて絶対にいないのはわかる。


それは、私も由香里さんを毎日見ているからだ。