「椅子まで置いてあったんだ」
「はい。由香里さんと佐和子さんの声が聞こえてきたら結衣さん飛んでって言われて
はいって飛んだら下でちゃんと受け止めてくれて、
痛くしたとこないですかって心配までしてくれて。
もう息が続かなくてはぁはぁしてたけど、あともう少しです。
でもここから守るのは自分たちじゃないって三浦さんがボスたちを連れてきて
しっかり守れって。
何かわからないけど もうフラフラだったけど幸せでした。
だって何回 必ず守りますって言われたと思いますか?
信じますって答えると ありがとうございますって何回言われたと思いますか?
はぁはぁ言う私に最後まであきらめたらダメですよ。
逃げ切るんですって励ましてくれて。
家の中がわからない私のかわりにみんな耳を澄ませて
今です さぁ行ってって
右とか左とかすごくわかりやすくて…みんなが優しくて…」
話しながら涙がポロポロと零れてきて
そのうちシクシクと泣きだしてしまった。
隼がそっと肩を抱いて引き寄せてくれた。
「結衣ちゃん」
響さんに名前を呼ばれ顔を見ると
「いい話だな」
そういうとまた瞼を閉じていた。
