【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀



「結衣ちゃんを捕まえたくないけど仕来たりだからね。必死に追いかけたわよ」


由香里さんが大笑いをはじめ


「絶対どこか行き止まりに陥るか同じところをまわってると思ったの。目星はつくのよ。それが何度も由香里やこの人たちとは出会うのに結衣ちゃんはいない」


佐和子さんがまた失礼なぐらい大笑い。


「まったく何、組員たちが結衣ちゃんに指示だししてまんまと逃がすんだからね。こりゃひどい贔屓だわ。今夜毛布は返さない。寒い思いをして眠ればいい」


由香里さんも畳んだ毛布を見ながら日本酒をクィッと飲むとフッと笑い



「襖や戸も全部閉まったままだからどこに入ったかどこから出たかわからねーしな。」


響さんも由香里さんについでもらった日本酒をクィッとあけた。



「私なんか朝の5時から組員の部屋走りぬけたわよ。襖なんか全開よ全開、ガラス戸も全部全開だった」


それを聞いて私も大笑いだ。


「結衣ちゃん1人なら絶対に捕まえたわね」


私の額を人差し指で優しく押す佐和子さん。


「そうだと思います。どこにいるかまったくわからなかったです」