丁寧に乾かしてくれている隼の顔を鏡ごしに見ながら
「ねぇ…いつ説明してくれるの?」
「あぁ。親父たちから説明がある」
「うん。これって決まってたことなの?」
「決まりだけど今日とは決まってなかった。突然始まった」
「あはは 何それ」
髪が乾くと大好きな隼のバリトンボイスで
「結衣」って耳元で呼んで
「なぁに」って返事をすると
チュッってキスをしてきて
どんどん角度を変えて深くなっていくキスに流されそうになったけど
やっぱりドキドキしていたのは私だけみたいで
「親父たちのとこ行くぞ」って手をひいて普通に歩きだすから
ドライヤーを片付けてそのままついて行った。
歩きながら隼の顔をチラッって見ると
「結衣、あそこでやめなきゃ止まらねーんだ」
隼が赤くなったから笑いそうになった。
「ねぇ…由香里さんたちの部屋ってこっちなの?」
「結衣…助けてもらえてよかったな」
「あぁ…。あははは」
