【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀



階段を上がって


「お陰さまで勝ちました。結衣を守ってくださってありがとうございました」


隼はここでもドアは開けなかったけど私を抱いたまま深く頭を下げた。


中から「若、少しも迷うことなく信じて飛びだしてくれるなんてぇありがてぇじゃないですか。幸せなことです。本当におめでとうございやす」


なんか少し震えているような植木さんの声だった。



「植木さん、勝ちましたよ。ありがとうございました。みんなを信じてるのに迷うわけないじゃないですか。迷うのは家の中だけですよ。どこも怪我なんてしてませんからね。心配しないで下さいね」



隼は私の顔を満足そうに見ると


本当に良く迷いもしないなと思うほどスムーズに部屋の方まで歩いて行った。


バスルームで隼が降ろしてくれたから泥だらけの足を洗った。


着替えを取りに部屋に戻るので足を拭こうとしたら


バスタオルを持った隼がしゃがみこんで綺麗に拭いてくれた。


「や…やめてよ。いいよ自分でやるから。」って言ったけど


「結衣が頑張って勝ってくれたんだからいいんだ。このぐらいさせてくれ」


そう言って丁寧に拭いてくれた。


「またお風呂入るね。お風呂の前だったら良かったのに」


笑いながら言うと隼がキスをしようとするから


「ボスたちに舐められまくってすごいからやめた方がいいよ」って言ったら


ゲラゲラ笑ってた。



「俺、あっちで入るから風呂でたら部屋で待ってろ」


なんだかさっきのやりなおしみたいだと思った。