【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀



隼に肩を抱かれて歩き始めると後ろから


「結衣ちゃんその毛布返しておくわ。」


引きずらないようにたくしあげて歩いていた毛布を由香里さんが受け取った。


「しかもパジャマで可哀想に。」


「ギャッ…お風呂上りだったの。これで走り回ったなんてひどくない?」


もう今さらながら自分のかっこに真っ赤だ。



「寒くないか。」


「いや暑いし。あははは。」



ドアから中に入ると裸足だったので雑巾を探した。


すると隼がフワッと私を抱き上げ


「この方が速い。」


そう言ってスタスタと歩いてくれた。


「ねぇ何だったの?」


「後で説明してやる。」


「うん。」



「じゃあ後で部屋きてね。祝杯あげるよ。待ってるからね。」


由香里さんのその声に「はーい。」と返事をしたけど


隼は私を抱いたまま明らかに見覚えのない方へ歩いていく。


遠回りをしているようにしか思えない。