「結衣さん」
今度は遠藤さんがいた。
「結衣さん、もうひと頑張りです。いいですか。最後まで信じてくだせぇよ」
「はぁはぁはぁ…は…はい。信じます。仲間だもの」
「ありがとうごぜえやす。じゃあすぐ右に出て階段をあがってくだせぇ」
「また階段ですか?」
もう階段を上がったり下がったりまた上がったり
今はもうどこなのかもさっぱりわからないけれど
どこからか足音が聞こえてきた…
「結衣さん、今だ。急いで」
「はい」
私は足がもつれそうになりながら階段をかけあがった。
はぁはぁはぁ。
次はどっち。
迷っていると
「結衣さんここです」
ドアが開いて植木さんが手招きした。
