ん…。
目が覚めて横に素肌の隼がいることに顔が赤くなる。
当然自分も何も着ていないわけで、うろたえながら服を着ようと身体を起こそうとしたが力が入らない。
嘘でしょ…。
このまま隼に目覚められたらあまりにも恥ずかし過ぎる。
だけどパジャマを探す私の指先の動きさえおぼつかない。
「結衣…」隼の声に顔を向けると
「結衣」そう言ってまた優しいキスを落としてくる。
「隼…もうムリッ…」
思わずそう言うと隼は笑いながら
「俺、猿だったかもしれない」
自覚はあるらしい。
力が入らず起き上がれない私の姿も満足なようで
「風呂入るか」
隼は起き上がると私を抱きかかえようとした。
「待って。お願い」
「なんだ」
「隼、お願い何か着て。私も何も着てない。恥ずかし過ぎる」
「どうせ風呂だ。めんどくせー」
「いや。無理だから無理」
「うるせー」
「猿、言うこと聞いてよ」
「誰が猿だ?」
自分が猿と言ったことなどすっかり忘れている様子。
