「え?まじ?何?2人は知り合い?初体験を見た?」
司さんは目をまんまるくしていて
「初体験の相手だろうよ」
「相手は違うわ」
なんて会話が続き、VIPROOMに3人と笑い声が響いた。
「はぁ。俺だけ仕事とか勘弁だな」
ビールを手にした大和さんがVIPROOMへと入ってきた。
カウンターの中はバイトの子と哲弥が入ったようだ。
春香さんの隣をあけようと立ち上がると
「結衣ちゃんにこいつらを近づけさせるわけにいかねーよ」なんて今さらな事をいい
春香さんが司に近づくように奥に座りなおしたので
私は春香さんと大和さんの間にはさまれた。
「ねぇ…私お邪魔じゃない?」
「結衣…その高校生的発言やめなさいって」春香さんはクスクス笑い
大和さんも「俺も春香も結衣ちゃんが間にいて満足だ」って笑った。
大和さんと春香さん、そして隼さんと司さんはもう長い知り合いのようで
大人に感じていた大和さんが2人と子どもの様にじゃれ合う姿に驚いたりもした。
