「それじゃあ結衣さん今日は美味しいお茶をありがとう」
「こちらこそありがとうございました。失礼ですがお名前を伺ってもよろしいですか?」
「本条組長 本条 豊と申しやす」
私が何て呼べばいいのか戸惑うことがわかったのであろう。
すぐに隼が「本条さんでいい」と教えてくれて
「本条、いいよな?そうじゃないと本条組長さんか本条のおじ様って呼ばれるぞ」
吹き出して言うから思わず隼を睨んだ。
本条さんも笑いながら「組長さんでも本条さんでもお好きに呼んでくだせぇ」
優しい笑顔だった。
「では、本条さんお気をつけてお帰り下さい。お疲れ様でした」
それを見ていた人たちは私の前を通るたびに
「二宮組長 二宮 和明です」
「若頭の 宇崎 慶吾です」
「相楽組長 相楽 幸助です」
そんな風に先にお名前を教えて下さった。
