【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀



運ばれてきたケーキに3人でフォークをつけ


「幸せ~」なんて乙女な声を出して笑った。


「しかし、結衣ちゃんのお茶は本当に美味しかったわ」


「ほんとよ。あの口にした瞬間のみんなの顔を見せたかったわ」


私は、渡辺さんにもした父の喜ぶ顔が見たかった話しを2人にも話した。


子どもの私が父にしてあげられる事はそんな事ぐらいだった。


おばあちゃんのお茶がとても美味しくて見よう見まねで覚えた。


そのうちに自分でも入れ方でこんなにも味が違うのかと気づくようになった。


そんな話を楽しそうに聞いてくれてこれからは和菓子持ってこようかなんて言う佐和子さんに由香里さんも交互にしない?なんて同意して

私も喜んでいただけるならいくらでもお茶を入れてさしあげたいと思った。


「結衣ちゃんコーヒーはどうなの?」


「美味しくもないですね。いたって普通のコーヒーです」


「紅茶は?」


「ティーパックです」


あはははは



それからの時間も3人の笑い声が和室にいつまでも響いた。


春香さんも連れて4人で温泉にでも行かないかって話には


かなり食いついてしまった。


それが可能なのかどうか私にはまったくもってわからないが


行けるのであれば是非とも行きたい。


絶対に楽しいはずだから。